株式について:証券業務入門講座

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株式について

株式とは

 株式とは、一般的には有価証券である株券と同義で用いられますが、法律的には、株式会社の出資者(株主)がその企業に対して有している持分、つまり、株主としての地位そのものを指します。
 その持分を有価証券という形で表章したものが株券です。
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株式の種類①額面株式と無額面株式

 株券には額面金額の記載のある株式を額面株式、記載のないものを無額面株式といいます。現在では、額面株式が大多数を占め、なかでも50円額面のものが主流となっています。
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株式の種類②記名株式と無記名株式

 株券に株主の氏名の記載がある株式を記名株式、ないものを無記名株式といいます。商法では、記名株式が原則とされており、無記名株式は定款に記載がある場合のみ発行できますが、現在では無記名株式は発行されていません。
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株式の種類③普通株式、優先株式など

 株式は、株主の権利内容によりさまざまに分類されます。

 ①普通株式…株主の権利になんらの特典や制限のない株式で、通常「株式」という場合には、この普通株式のことをいいます。
 ②優先株式…配当や残余財産の分配について、普通株式よりも優先権が与えられている株式のことです。ただし、議決権については定款の規定により付与しないことができます。優先株式には、いったん優先配当を受けた後に残余財産についても参加できる「参加型」と優先配当が固定されている「非参加型」、ある期の配当が優先配当に満たなかった場合に翌期に不足分を請求できる「累積型」と、請求できない「非累積型」など、いろいろなタイプのものがあります。
 ③劣後株式…配当や残余財産の分配について、普通株式よりも劣後的な地位におかれる株式のことです。
 ④転換株式…ある株式を他の種類の株式に転換できる権利を認めた株式です。たとえば、普通株式への転換を認めた優先株式などがあります。
 ⑤償還株式…発行されてときから償還が予定されている株式のことです。
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株主の権利

 株主は、自己の保有株式数に対応する出資金を限度として有限責任を負っている一方、各種の権利を有しています。
 代表的なものとしては次のようなものがあります。

 ①経営参加権(議決権、提案権など)…株主は、株主総会に出席し、決算や利益処分、取締役の選出、会社運営の基本事項などについて決議を行う権利を有しています。この議決権は株主権のなかでもっとも重要な権利となっています。
 また、一定数以上の株式を保有する株主には、総会議案の提出権が認められています。
 ②利益配当請求権…株式会社の利益の配当を受け取る権利のことで、一般の投資家にとってはもっとも重要な権利です。
 ③残余財産分配請求権…会社が解散した場合に、株主が残余財産の分配をうけることができる権利のことです。

 これらの権利は、①のように、権利行使の結果が株主全体の利害に影響を及ぼすものと、②③のように当該株主個人の利益のみに関係するものに分けられます。前者を共益権、後者を自益権と呼んでいます。
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単位株制度

 単位株制度は、1982年10月の商法改正を機に導入され、「額面合計を5万円とし、1株の額面金額で除した数を1単位の株式数(例えば、1,000株を売買単位とした場合の額面は50円)と画一的に定め証券取引所における取引や、議決権を行使するための売買単位としたもの」と定められ、売買単位に満たない株式は、単位未満株とよんでいました。

 しかし、2001年10月の商法改正によって、単元株制度が導入されたことに伴い、単位株制度は廃止されました。

 それまで単位株制度を採用していた会社は、それまでの単位株数が、1単元の株式数となりました。
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